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「夏休みに会えなかった彼女は。」おじさんと過ごした10日間の記録。

2019/09/12
 
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kyarun20
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「夏休みに会えなかった彼女は。」レビュー・感想


あらくれた者たちのオリジナル同人誌「夏休みに会えなかった彼女は。」がコミティア128にて頒布されました。序盤からえげつない。えげつないです。うまく説明できそうにないので感じたまま書きます。

※5月14日、タイトルに【オススメ】を付けなかった理由を追記しました。


家庭事情で田舎へ帰省することになった彼女が叔父さんのものになってしまった話。

冒頭は彼氏との馴れ初めから現在に至るまでの淡い恋愛模様が描写されていて、”この関係がずっと続いていくものだと”そう確信したところで場面が一転、朗らかな雰囲気が瞬く間に不穏な空気に変わります。


薄暗い部屋に敷かれた布団の上で、彼氏よりも大きいち〇ぽを打ち付けられ、甘い喘ぎと夥しい愛液を撒き散らしながら、気持ちよさそうに善がるヒロインの姿を捉えた瞬間、鈍痛に似た強烈な衝撃が襲い掛かってきました。

なぜ彼女がそうなってしまったのか、おじさんとは何度身体を交わしたのか、彼女はおじさんをどう思っているのか、間欠泉のように疑問が湧き出ると同時に凄まじい勢いで物語に惹き込まれていくのが分かりました。そして理解が追いつかないながらも、描写が与える強烈な背徳感を糧に、一心不乱に抜きました。

描写の見せ方の秀逸さもそうですが、なによりそういった疑問に”そうであって欲しくない最悪の形”で応えてくれる無慈悲さこそがこそあらくれ作品の強みだと思っています。


ただ一つだけ言いたいのが、寝取られ描写自体はそれほど詳細ではありません。所々に描写の穴があります。展開もかなり急ぎ足なので”あっさり堕ちたな”と感じてしまうかもしれません。

しかしそれは無意識の瑕疵ではなく、意図的な瑕疵であり、この”穴”を埋める情報は最後のページに用意されていました。彼女がおじさんのものになるまでの10日間の記録、「夏休みの日記」として。

描写ではありません。文体です(そこには日付とその日あった出来事が書かれています)。しかしこの情報があるのとないとのでは雲泥の差です。初見ではただ目に映る光景をそのまま受け取りましたが、描写の穴を「夏休みの日記」で補完しながら再度読み進めると、それはもう初見とは比べ物にならない背徳感を感じました。

描写の穴を如何に妄想力で補うか、これが本作のカギだと捉えました。

読者の妄想力に委ねる作風を”怠惰”と感じるならこの作品は合わないでしょう。そもそも絵描きなら文体ではなく絵で表現すべきだと思うのは当然のことです。贔屓目に見ても手抜き感は否めませんし、山場が最初だけというのも少し気になりました。逆にこういったギミックがお好きな方には堪らない作品だと思います。

私は肯定側の人間ですが、【オススメ】はしません。上述(絵描きなら文体ではなく絵で表現すべき)の通り「夏休みの日記」の内容が描写として表現されていたのならば、タイトルに【オススメ】の文言を添えたかもしれません。本作購入を迷っている方には、素直に過去作購入を推奨します。

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