【同人レビュー】「ゴブリンロードが勝った日」(OVing)

「ゴブリンロードが勝った日」レビュー・感想


OVingのゴブスレ本「ゴブリンロードが勝った日」がC95にて頒布されました。原作1巻の「ゴブリンロード率いる大規模な小鬼の軍勢」に敗北したifの世界の話。リョナ描写はありませんが、リョナ的な行為が行われた形跡はありますので苦手な方は注意が必要です。


ダイスの出目が明暗を分けるシビアな世界で、それでも”たまたま”ダイスの出目が良かった小鬼殺し一行。原作を知る者なら「(物語的に)敗北はありえない」と分かっていても、小鬼どもの下卑た理想が現実のものになることを一度は夢想したはず。

華々しく美しいヒロイン達が数多のゴブリンに囲まれ、我先にと伸びた薄汚い手に服や下着を引き裂かれ、ただ異形を孕み続ける肉塊と化す。そんな男共の夢想に全力で応える作品こそが「ゴブリンロードが勝った日」です。


こと本作に於いては”敗北の一点以外は原作に忠実”であることが肝だったように思います。

原作にある盤面で原作と同じ経緯を辿り、華を添えるヒロイン達は女神官や妖精弓手なら貧相に、魔女や牛飼女ならより豊満に。無闇な肉付けは行わず、また原作のキャラクター性を損なわない程度に同人誌らしく作者の個性が絶妙に織り交ぜられている。そんな創意工夫があってこそ”もしもあの時、ゴブリンロードに敗北していたら...”という夢想が現実に限りなく近いものとなるわけです。


健気でいじらしい女神官が、豊満な肢体で男を誘う魔女が、健康的で快活な牛飼娘が、ゴブリンスレイヤーの庇護を受けたヒロイン達が、ダイスの不運に飲まれ裏舞台で散っていった有象無象の冒険者と同じように、それでいて原作よりも明確かつ凄惨な「孕み袋」としての結末を迎える。遍くが手にする書籍ゆえに仄めかされた敗北者の末路が一切の容赦もなく鮮明に描写されています。


ある者(女神官)は四肢を切断され、また両目をくり抜かれ、無残な姿にゴブリン共の哄笑が響く。拡張された乳腺に肉棒を打ち据えられる者が居れば、屈強なゴブリンの人外なモノに貫かれる者もいる。我欲、応報、悪趣味に満ち満ちたシーン描写は、子供程度の背丈しかない小鬼らしく玩具で遊ぶかのように無邪気で悪趣味。様々な様相を呈しながらも「孕み袋」という扱いは通底しており、皆一様に憎き小鬼を悦ばせ、或いは愉しませる肉塊だった。


作中は牛飼娘視点。ゴブリンに犯されゆく仲間を横目に自分も同じような結末を辿るという展開。必然的にシーンの殆どが牛飼娘です。シチュエーションは集団陵辱による種付けを皮切りに、ニプルファック、性格崩壊、ボテ腹セ〇クス。

もしもあの時、ゴブリンロードに敗北していたら...辿っていたかもしれないifの話。男達、ひいてはゴブリン共の我欲と浪漫が詰まった秀作でした。

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