【同人レビュー】「NeuTRal Actor2」彼氏でもない男に中出しおねだり(灯色の研究室)

【オススメ】「NeuTRal Actor2」レビュー・感想


灯問先生のオリジナル同人誌続編「NeuTRal Actor2」がC95にて頒布されました。C95の切り札。満を持して切らせてもらいます。

演劇部の彼女が大好きな彼氏の為に「寝取らせ」を一芝居。軽薄そうな先輩に頼んでプレイに興じるわけですが...仕草や反応からとても”創られたモノ”とは思えなくて。想いは通じ合っているはずなのに、得も言えぬ不安が付き纏う。彼女の心は、身体は、寝取られたのか、そうでないのか。疑心暗鬼に陥ること請け合いの作品です。

NeuTRal Actor


前作「NeuTRal Actor」では、マンネリ化を解消する為に「寝取らせプレイ」を一芝居打ったヒロイン。彼女から届いたビデオメールには、演技とは思えないような「セ〇クスに夢中になり、中出しまで懇願する」姿が映っていた。挙句、生ハメを禁止され、浮気セックスの報告を聞かされながら搾り取られる羽目に。全ては喜んでもらう為の”演技”だったと言うが...最後に見せた妖艶な笑みが心をざわつかせる。

あの一件からマンネリが解消され、平穏な日常を取り戻した主人公。その平穏な日常を陰で支えているのが「寝取らせプレイ」で、動画を再生して自慰に耽ることでマンネリを解消したという薄暗い背景のもとに成り立っている。彼女を傷つけたくないし、自分も傷つきたくない。そう思っていても、あの光景を目にした時の”我を忘れるような昂り”をもう一度味わいたいと思う自分が居る。ちょっとした力で簡単に傾いてしまうような”見せかけの平穏”。


だからこそ、再び現れた丘渕先輩に誘われて”拒めない”わけです。

彼女を再び送り出してしまった主人公の元に例の如くメールが届けられて。それも今回は「ライブチャット」という残酷な演出。そこには「下着姿のヒロインが先輩と舌を絡め合って、複数人の男に囲まれて愛撫される」という今にも”犯されそうな”光景が映し出されていた。


それと一緒に添付された居場所を示すURLを頼りに、急いで彼女の元に向かう主人公。必死の形相で人ごみを掻き分けて、やっとの思いで辿り着いた先には、無慈悲な光景が広がっていて。彼女の周りに打ち捨てられた数々の使用済みのコンドームが「手遅れ」という事実を物語っている。


望んだ光景にもかかわらず絶望に打ちひしがれて、自分には見せたことのない表情で善がり狂う姿に胸を締め付けられて、別の男に犯された証拠を見せるように秘所を広げて恍惚を浮かべる彼女の姿が脳裏に焼き付いて離れなくて、その深刻さに”手遅れ”だと実感するほど興奮して歓喜する。

傷つくのは嫌だし、もう二度と見たくないのに、傷つけられることに歓喜して、また見たいと心の底から望んでしまうような気分にさせられます。そういう気分になりたくて手に取ったことを再認識させられる素晴らしい一幕でした。

負の感情に葛藤する主人公に折角来たんだからとゴムを渡す先輩。自分の彼女なのに「ゴムを付けさせられる」という敗北感。それを断れない「自分の意志の弱さ」が惨めでみっともない。なにより「彼氏とセ〇クスしているのに、無視して先輩のモノに夢中なヒロインの姿」に心抉られる。傷口に手を突っ込んで掻き回すような激痛にのた打ち回る暇もなく次の絶望がやってくる。


彼氏の射精に喜ぶヒロインに安堵したのも束の間、それが”やっと先輩のモノを挿入れてもらえる”悦びだったことを自覚させられて。ゴミみたいな精子のついたコンドームを打ち捨てられて、感触だとか快感だとか、自分との違いを比較されて、「これが好きなんです」「もう二度と話したくない」とでも言いたげに先輩の身体にしがみついて、目の前で、見せつけるように、ハメられる。

今までの無慈悲が有情だと思えるような塗炭の苦しみ。しかしそれは紛れもなく主人公、ひいては読み手が渇望した光景で、そこに一片の慈悲もなく容赦もない。一面の無慈悲が広がる最高の光景。この光景を見る為に本作を手に取ったと言っても過言ではありません。

そして最後の一幕。これは自分の目で確かめて下さい。疑心暗鬼になりますから。

自分の中で「寝取られ」と「寝取らせ」は全くの別物だという認識があって、”自分の意志で彼女の身体を他人に渡す”のが寝取らせ、”他人の意志で彼女の身体が奪われる”のが寝取られとするならば、対極に位置するジャンルなんです。そんな対極に位置する要素を矛盾なく共存させ、あまつさえ両方の良さを引き出す作者様の技量には脱帽させられます。基本的に絶賛しかしない当サイトですが(厳密には酷評になりそうな作品を避ける)、本作はその中でも屈指の秀作でした。

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