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「百合の蕾が咲く頃に」貴方の心の百合の蕾、咲かせてみませんか?(syou)

2019/09/19
 
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kyarun20
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「百合の蕾が咲く頃に」レビュー・感想


syou先生のアダルトコミック「年上の百合の蕾が咲く頃に」が配信されました。

百合好きによる百合好きのための百合作品。淡いタッチと繊細な描写はしっかり抱きしめないと消えてしまいそうな「儚さ」と恋する乙女の繊細な内面を表現した「尊さ」に満ち溢れている。これを機に貴方の心にある百合の蕾を咲かせてみませんか?



女性だから好きと言うわけではない


syou先生の作品は”レズ”や”同性愛”ではなく”好きになった子がたまたま女の子だった”というもの。そこに押しつけがましさはなくて、本当に自然にその子達は惹かれ合って結ばれたカップルなのです。そして女の子は互いに”絶対にその子じゃなきゃダメ”で、世界に一つだけの愛の形なわけです。だからこそ互いが精一杯になって愛の気持ちを伝えようとする。大好きや愛してると想いを伝えて、言い表せない想いは手をぎゅっと繋ぎ合わせて、甘くて熱いキスで、肌と肌を触れ合わせてひとつになることで、心に直接伝える。「純粋な百合」はかくあるべきなのだと実感させられました。

▼セ〇クスは愛を伝える手段
互いが気持ち良くなる行為としての認識が強い行為ですが、本作では愛を伝える手段として扱われています。互いに求め合うのはもちろん「気持ち良くなりたい」という気持ちもあるが、それ以上に「気持ちを伝えて」欲しいから。相手の反応を見て愛がしっかり伝わっていることを確認し合うわけです。愛欲に塗れたセ〇クスは大いに魅力的ですが、心が洗われるような清純なセ〇クスもまた一興です。


▼後味の良い締めくくり
本作に収録されているストーリーに通底する要素はエピローグが描かれていること。「二人で居られることに”これだけ”幸せを感じている」と2人の相思相愛な様子がひしひしと伝わってくるエピローグを見届け、「この先、何があっても二人は一緒なんだろうな」と揺るぎない関係であることを確かめて「この二人は大丈夫」と安心できるわけです。



ここからは個人的に好きな話をピックアップして紹介をしていきます。



「交わる想い、誘いの夜」(コミックバベル2017年10月号収録)


都会から田舎に帰省した夏希は幼少期によく遊んでいた幼馴染の茜と再会する。すっかり大きくなった茜に抱きしめられて、何故かドキドキしてしまう夏希にはある想いが芽生えていて…。

久々に会った幼馴染に「ずっと前から恋していた」ことを認識するヒロイン。好きの気持ちを意識するほど、素直になれなくて、一緒にいたいけど、一緒にいることが恥ずかしくて、素っ気ない態度を取ってしまう年頃の乙女心が繊細に描かれている。そんな夏希の反応に寂寞感を感じる茜もまた密かに夏希の事を想っていて、でも言い出せない。


停滞した二人の関係は夏希の自慰を目撃した事によって一気に動き始める。

年頃の乙女の露骨な性欲はあどけない容貌に似合わず官能的で、茜だけでなく見ているこちらも生唾を飲み込んでしまう。それ程までに自分を想ってくれることが嬉しくて堪らない茜の気持ちが伝わってきます。

二人は自然な流れでベッドに移動して、手を取り合って愛を語らう。間の取り方、構図が絶妙で世界が二人だけになったかのような、特別な空間が醸成されていた。

乳首舐めから膣口をすーっと撫でてクンニする流れ。今まで積み重ねてきた想いの強さを体現するかのような、またそれを夏希に知ってほしいと想いを伝えようとする茜の激しい攻め、そしてどんなに激しくても拒もうとせず、全て受け止めようとする夏希。その様相に愛の深さをひしひしと感じさせられます。また何気なく描かれているクンニ描写ですが、何の抵抗もなくクンニし始める茜の姿に夏希を想う気持ちの大きさが伝わってきます。


二人の愛の伝え方はまさに18禁書籍に相応しい表現でした。




「寒い冬の日 温かいふたり」(コミックバベル2017年4月号収録)


二人の女学生、舞と小春は一緒に下校することが習慣化するほど仲良し。電車の中で人目も憚らず、身体を寄せ合い二人でマフラーを巻いて温め合う姿は尊さに溢れています。

親が不在の小春家に招待された舞は一緒にお風呂に入ろうと提案する。いざ脱衣所に入ると言い出しっぺの舞が恥ずかしがる姿が微笑ましい。羞恥心を払拭するために脱がせてあげると舞を脱がせ初めて、小春も舞を脱がせ初める。言葉を一切発せず、向かい合って服を脱がせ合う描写はまだ始まってもいないのに妙な気分にさせてくれる。制服を脱いだ二人は、まるで示し合わせたかのように勝負下着を履いていて、同じことを考えていたことに気付かされます。


制服や下着は子供である彼女達が大人として振る舞うための道具であり、一糸纏わぬ二人の容姿が幼く見えるのは「年相応の二人を描きたい」というありのままの姿を表現するsyou先生の拘りのように感じます。


シャワー浴びながら抱き合ったり、頬にキスしたりしてじゃれ合っている様子が微笑ましく、ずっと眺めていられるような尊い光景。ずっと触れ合っていたのに、浴槽でピッタリくっついた瞬間意識し始める舞。その気持ちはどんどん強くなって、でも自分から言うのは恥ずかしいから「身体洗おうかな・・・?」なんて遠回しに仄めかすことしかできない。でも小春には舞の本心がしっかりと伝わっていて、自分から言い出せない恥しがりやの舞をリードしてあげるわけです。言葉は少なくとも相手の気持ちを理解できる関係って本当に尊いですよね…。



「私と幼なじみの・・・♡」(コミックバベル2016年9月号収録)


女の子同士で愛し合う仲の美月と里奈の放課後の一幕。誰もいない資料室の一角で抱き合って軽い口づけを交わす二人。里奈が舌を入れようとすると学校でディープキスはダメと恥ずかしがる里奈。可愛らしい反応を見せる里奈をいじめたくなったのか小悪魔のような笑みを浮かべて「じゃあウチでならしてもいいよね?」と提案する美月。まるで以前にも同じような事があって、その度に振り回される里奈と振り回す美月の様子を思い浮かべると微笑ましい。

そうして二人は美月の家に。里奈の訪問を歓迎する美月の母親の対応から「昔から二人は一緒だった」ことが窺い知れる。部屋に入るとコルクボードに二人の写真がたくさん貼ってあって、それを見ながら肩を寄せ合って「昔のまま、ずっと一緒が良いね」と口にする。そこには誰も入る隙間のない二人だけの空間が出来上がっていた。


ベットで抱き合って名前を呼び合う光景は女の子同士らしくて、それがまた百合の醍醐味でもあります。普段は甘えられる側の里奈が二人だけになると美月に甘えられるのは「本当に心を許している相手」だからこそなんでしょうね。

二人が織り成す甘くて蕩けるような性描写は互いを想い合う気持ちが随所から伝わってきて、尊さに溢れていました。


syou先生の描く百合作品はどれも暖かくてほっこりするような、見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる。複雑なお年頃の乙女達の心情が繊細に描写されているので、好きと言う気持ちが少女達の表情、仕草を通してひしひしと伝わってきます。この子達は身体じゃなくて”心”で結ばれているんだなって、心の底から実感させられる尊い作品です。これを機に貴方の心にある百合の蕾を咲かせてみませんか?

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