【同人レビュー】「夏影~カノジョを寝取られた最後の夏~」(38.5℃)

「夏影~カノジョを寝取られた最後の夏~」レビュー・感想


38.5℃の処女作品「夏影~カノジョを寝取られた最後の夏~」夏のオトシゴを彷彿とさせる作風ですが、その内容は全くの別物でした。

間男、そして主人公の二つの視点から語られる綺麗な寝取られ物語。一見すると有り体な物語にも見えるが、体裁だけを整えた作品と一線を画すモノがあった。それは偏に登場人物の心情描写を深く掘り下げ、悲しみ・苦しみ・怒りといった感情のつぶさな描写が、寝取られモノとして深みを生み出しているからだ。良い意味で予想を裏切られた。

寝取られ要素を重視する方に是非とも読んでいただきたい作品です。


エースの座を奪われた男が、エースの大切な彼女を奪う寝取りの夏。彼氏の不祥事を盾に不義行為を強要されて、彼氏以外の男に身体を弄られて、彼氏よりもずっと上手な触り方に悩ましい声が漏れてしまう。それが嫌で認めたくないのに、気持ち良くなりたくないのに「彼氏よりもずっと上手」だという事を認識させられて、快楽を上書きされていく。


彼氏だけの特別を奪われ、お尻の穴という知らない快感を教えられて、純真な彼女が間男の色に染まっていく。度重なる行為の果てに、屈服し従順になった彼女の姿に強い征服感と満足感を覚えた。


そして本作は間男視点だけでなく、主人公の視点も用意されている。

彼女が寝取られたことに気付き、勃起不全を患っていた主人公は「他の男に犯される彼女の姿に劣情を催す」倒錯的な性癖を開花させる。盗聴器から洩れる彼女の喘ぎ声、甲子園出場を掛けた大事な試合中に情事に耽る彼女の姿、眼前で善がり狂う淫靡な彼女。

彼女を奪われた焦燥感、理不尽、因果応報。倒錯的な性癖に対する自己嫌悪、劣等感。別の男に靡く彼女の裏切り、喪失。他の男の肉棒で絶頂を迎える彼女の姿を見ると、胸が張り裂けるほど痛いのに、どうしようもなく劣情を催してしまう。そんな憐れな主人公の心情がつぶさに描写されていました。

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