【同人レビュー】「デリバリーな少女<総集編>」(暗中模索)

「デリバリーな少女<総集編>」レビュー・感想


暗中模索の不朽の名作「デリバリーな少女」が総集編として帰ってきました。待望の総集編の電子書籍化!総集編自体はコミックマーケット92にて頒布されているので既に周知の存在だが、電子書籍化を待ち望んでいた方も多いはず。私もその一人でした。


この作品を目にした当初は色々と衝撃的だった事を鮮明に覚えています。多感な時期の少女が「デリヘル嬢」で、場数を踏んでいるのかテクニックは一級品。故にセ〇クスに至るまでの過程、そしてセ〇クスそのものが「超自然的」なんですよね。まるで挨拶のような感じ。

「おはようございます」と挨拶されたから「おはようございます」と返答するレベルで「ち〇ぽを出された」から「ち〇ぽをしゃぶる」みたいな。実際のデリヘル嬢に蒙昧な私だけがそう感じるのかもしれませんが、彼女にとって性行為は無意識の行為なんです。性行為が常態化してしまった故の無意識。それが仕事なのだから、常態化して当然と言われればそれまでだが。


しかし、しかしですよ。

本作に限って言えば立場上「教師と生徒」という関係で、幾らデリヘル嬢と言えど抵抗感はある筈なんですよ。それも「仕事」と割り切って即座に対応出来る経験値と要求に答えられるプロ意識、それをこの年にして持っている事実が衝撃的だった。それに至るまで一体どれほどの場数を踏んだのか。彼女が何を見て育ってきたのか。


彼女が恵まれない境遇に育った事は安易に想像できる。その背景には壮絶な過去がある事も。そして想像通りの様相が描写されていた。本当に短い描写。ふとした拍子に思い出したように。

寧ろ短い描写だからこそ「陰影」を強調させるようで、居た堪れない気持ちになる。その境遇が今の彼女を形作っている。年不相応な精神力も自立心も、その賜物だと。何というか、思わぬ所で人間の逞しさを認識させられた。


余談はさておきえっちシーンの殆どが、女の子に「ぞんざい」に扱われます。いや、ぞんざいに扱ってくれます。プロ意識があって、超絶なテクニックで射精を導いてくれるけど、基本的に無関心。

「退屈そうな表情で携帯を弄りながら、男だけが必死に出し入れしてる」みたいな構図あるじゃないですか。あんな感じです。でもそれが良い。無関心だからこそ良い。むしろ蔑ろにされたい。そして「最初は無関心だったけど、教師の人柄に惹かれて心を開き始める」心情描写と「今までオナニーの延長線上だった虚しい行為がセ〇クスとして昇華していく」演出が魅力的なんですよ。


情けなく無責任な膣内射精をしても「はぁ、しょうがないなぁ」と呆れながらも許してくれる。どこまでも「教師と生徒」「デリヘル嬢と客」な都合の良い関係。男なら一度は夢想した事のあるようなシチュエーションの数々。

理想を叶えてくれる作品がここにありました。


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