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メイビーアイラブユー レビュー

2018/09/03
 
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kyarun20
作者に想いを届けたい。そんな気持ちからレビューサイトを立ち上げました。同人CG、同人ゲーム、エロゲーのレビューを毎日更新していく予定です。
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もとみやみつき先生のオリジナル同人誌「メイビーアイラブユー」がDL配信されました。

姉とよく似た顔をして、姉とよく似た声をした彼女は―――初恋の面影によく似ていた
(メイビーアイラブユー1と2の感想になります。)

 

週末の夜分遅くに訪ねてきた家出少女もとい姪っ子

親との喧嘩が原因らしく、ひとまず、週末の間だけ泊めることになり、寝静まった頃に夜這いを仕掛けられてしまう。

夜這いを押し止めようとする主人公に、彼女は積年の想いをぶつける。

 

「後悔のないようにしなさいって、そういう話になってるもん。ママにも許可取ってるから!」
「付き合ってる人とかいないんでしょ?私は直ちゃんを私のものにしたいの」
「私のこと嫌いな場合だけ抵抗して」

 

主人公を繋ぎ止めたい、何とかしてこっちを振り向いてほしい。それこそ親にも既成事実の許可を取るほどに、彼女は窮余に迫られていた。彼女は主人公のためなら非情になれる。その一方で主人公は彼女に対して非情になりきれない。彼女の突飛な行動を拒絶しようにも、初恋の姉の面影を見せる彼女に躊躇してしまう。捲し立てられて強引に押し切られてしまう。

 

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「理性的になれよ。大人としての威厳を見せろよ。」なんて野暮な事は言わないし、言えない。彼女の行為を否定できるわけがない。だって自分もそうなってしまうから。
倫理的・道徳的に背く行為だとしても「後悔のないようにしなさいって、そういう話になってるもん。ママにも許可取ってるから!」それが合意の上で成り立つ行為だと主張されてしまっては、ましてや自分の初恋の面影を持つ少女にそんなこと言われた日には、抗いようがない。防ぎようがない。

 

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(姉に)よく似た顔で、よく似た声で、初めて聞く甘い声にやられた。
騎乗位から正常位へ、体位の移ろいが彼の心の機微を表していたように思う。

 

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▼「初恋の相手に似ている姪」
姿形が似ているから容易に意識されるわけで、全くの別人ならただの叔父と姪の関係に留まっていた。でもそれが優位に働くとも言い難い。「意識」される事が「好き」に繋がるわけじゃない。むしろ面影を感じるからこそ、二人の距離は近いように見えて遠い。
さつきには、どうしても姉の存在が付き纏い、彼は、どうしてもさつきに姉の面影を重ねてしまうだろう。でも彼女はそれを理解した上で前向きだった。何故ならそれを含めて彼を「好き」になったのだから。だから自分が初恋の人に似ている事を「幸運」に思った。

「大好きだからずっと見ていた」
「ママの子とみている時だけ少しだけ優しい顔になるのが好きだった。」
「私の姿が、声が、ママに似てくるにつれて、少しだけ困った顔になるのが好きだった。」

あぁ、この子は本当に好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。彼の何もかもが好きで、彼の何もかもが欲しい。それほどまでに彼の事を愛おしく思う。この子には彼しかいないんだ。

「だって、私はあの人の全部が欲しい。」
「あの人がママを好きなその気持ちも」

「全部、一つ残らず、私は欲しい」

そして彼女は、好きの気持ちを重ねていく。

清涼感に満ち溢れた本作だが、同時に寂寥感もある。
主人公は姉の面影を求めて快楽に溺れた。それは純然たる事実。でも耽溺しているわけではない。
一時の情欲に身を委ねただけで、理性を手放したわけではない。
肉体的な関係を持ったとしても主人公が何処か一線を引いている限り、彼女の想いは、どこまでも一方通行なんですよね。そこに悲哀を感じるわけです。
でもさつきちゃんの相手が主人公しかいないように、主人公もさつきちゃんしかいないように思う。
何故なら、彼は姉の事が好きで、さつきは彼の全てを受け入れるのだから。

 

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この一方通行な想いが報われて欲しい。いや報われる。
さつきちゃんが―直ちゃんは私のこと好きになるよ。いつも最後にはお願い聞いてくれるんだから―根拠のない自信に満ち溢れているように、私にも―この二人じゃなきゃダメ―根拠のない自信に満ち溢れていた。

 

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それに応える様に主人公は、確実に、少しずつ、彼女を受け入れ始めている。そんな様子が続編には描かれていた。

 

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夏休み、週末の夜分遅くに訪ねてきた姪っ子―――さつきを一晩だけ泊めるつもりが
夜這いを仕掛けられ2人は関係を持った
姉への恋心を知った上で自分を好きになって欲しいとさつきは言う

>>

影が根ざしていた全編に比べてこちらは陽といった印象を受けた。

正月にあげたお年玉を使って主人公に会いに来たさつきちゃん(この設定が既に尊い)
「はろー直ちゃん。また来たよー!」の声にドアを閉める主人公のお茶目な対応と「ちょっ、ちょっとー!!」「連絡したじゃん~!今度はちゃんと許可取ってるってばー!入れてよー!」とインターホンを連打するさつきちゃんのやり取りが微笑まし過ぎる。顔も「>□<」になってるし可愛い。
日常会話がとにかく眩しい。眩し過ぎるんですよね。

 

そして話は二人の関係に。
心のどこかで一線を引いている主人公は「一応言っておくけど、俺とさつきは結婚できないからね」と突き放すわけで、でも彼女は「えっ、うん。知ってるけど何か問題ある?事実婚とかでもいいわけだし」と大して気にしてない。彼女が欲しいのは「結婚」という確かな形ではなく「直ちゃん」そのものなのだから。そう言いながら、さも当たり前のようにソファーに座ってる主人公の足の間に座るさつきちゃん。

「さつきそこ邪魔。隣あいてますよ、ほら」
「え~~ここが良い~」

のやり取りから

「さわりたくなるから、そこに座るのやめてほしいんだけど」
「だったらどかない・・・さわって欲しい・・・」

自然な流れで始まる情事。尊いを超越した別の次元の何か。

 

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さつきちゃんは全てを肯定する。主人公は全てを肯定される。
情事の最中に電話越しで聞こえる姉の声に反応してしまう主人公にも「直ちゃん今のでおっきくするの浮気~」と言いつつ

「でもそれでいいよ」
「私ね、直ちゃんに私のこと一番好きになってほしいけど、ママの事好きな直ちゃんも全部好き。」
「直ちゃんの事全部ほしいの。だからね。今日はそれも私の為に全部頂戴?」

と甘言を囁く。

これは底なしの沼だ。嵌ったら最後、もう溺れるしかない。

さつきちゃんの膣内に何度も射精する主人公の姿はまさにソレだった。それは仕方のないこと。
抗いようがない。防ぎようがない。主人公がどんな想いで彼女を抱いているのか、それは分からないけど、情事の終わりに手を握り合う二人の姿に何か特別な想いが込められていたことは確か。

 

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そして本作はこんな一コマで締めくくられている。

「あ、駅まで手繋いで良い~?」
「良いけど」
「えへへ、では失礼~♡」

(こんな事で良いんだな。年齢相応な所….。)

「直ちゃん?」
「いや、何でも」
「うん」

(・・・・・・・ああ。)

『こんなに些細な事を大切そうに扱う彼女を羨ましいと少しだけ思ってしまった』

(・・・・・・こんなことで良かったのかな、俺も。)

最後のシーンで手を繋いでお互いに屈託のない笑顔を見せる。
彼女が「手を繋ぐ」という些細な行動に年相応な喜びを感じるように、主人公もまた、些細な行動に年不相応な喜びを感じている。ちょっと微笑ましい。

二人の距離が少しだけ近づいたことを確かに証明していた。


このシリーズは次で最後。二人の関係がどう発展するのか。結ばれるのか、それとも結ばれるのか
続編が非常に愉しみです。

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