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寝取られ夕暮れ教室 レビュー

2018/09/03
 
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kyarun20
作者に想いを届けたい。そんな気持ちからレビューサイトを立ち上げました。同人CG、同人ゲーム、エロゲーのレビューを毎日更新していく予定です。
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ほっとみかんのオリジナル作品「寝取られ夕暮れ教室」が配信されました。最初から心のどこかで、最悪の状況を望んでいたのかもしれない。

そもそも「寝取られ」と一口に言っても、その種類は多岐にわたる。

不義行為を同意の元で行う和姦NTR、意志に反して不義行為を強いられる強姦NTR、そこから派生して「ヒロインが人格崩壊を起こしてしまう」墜ち系NTR。メジャーな寝取られモノは大体がこの3種類のどれかに該当する。ただ墜ち系NTRに関しては、和姦・強姦NTRの趣向とは大きく異なる。

ここでは後者をNTRゲーと呼称する。以下、前者と後者の違い・共通性について少し言及する。
前者はプロット(過程)を軽視する傾向にある。これは「ヒロインが人格崩壊を起こしてしまう」結末を重視した結果である。物語の主旨はあくまでも「ヒロインの堕落」であり、物語の要諦が「落差の演出」にあるからだ。それ故に、墜ち系NTRではヒロインを神聖化する傾向にあり、ヒロインに要求するキャラ性も「性とは縁遠い」清楚・清純系であることが多い。実際、清楚なヒロインがビッチに変貌するだけで興奮しませんか?
一方で後者(NTRゲー)はプロットを重視する傾向にあり、「落差の演出」に関してもそれなりのモノを要求される。これだけでも中々難しいと感じさせられる。墜ち系NTRに比べて要求のハードルが一気に上がっている。ただ、両者に共通して言えることは、どちらも「落差の演出」が重要な要素であるという事です。
前者では清楚・清純系なヒロインを要求する傾向にあるが、後者は「恋人関係に至るまでの過程」も重要な要素となる。さらに言えば「性とは縁遠い」キャラ性を要求するわけだ。それ故に、その両方を標準装備した「幼馴染」や「人妻」などに人気が集中してしまうわけです。

前置きが長いですがもう少し辛抱願います。
さてさて、寝取られに於いて重要な要素はいくつか存在する。
本作はNTRゲーに該当するため、以下NTRゲーについてのみ述懐します。

①恋人関係に至るまでの過程と恋人関係になった後の描写
②不義行為に至るまでの過程
③ヒロインの心情の移ろい
④ヒロインの堕落
⑤人格崩壊

そしてNTRゲーの主な流れは以下のようになる。

Ⅰキャラ設定と世界観の説明
Ⅱヒロインとの出会い(馴れ初め)
Ⅲ恋人関係に至るまでの過程
Ⅳ恋人関係になった後の描写(イチャラブ)
Ⅴ竿役の登場と接触
Ⅵヒロインに対する不信感
Ⅶ不義行為の目撃もしくは認知
Ⅷヒロインの堕落・人格崩壊

この過程を長尺でしっかりと描写している作品は往々にして名作揃いのように感じる。
例えば「安楽街」の作品に関しては文句のつけようがないほど重厚で上質なシナリオです。
それもⅠ~Ⅷを精緻に描写した結果である、というのが個人的な所感です。
勿論、同人CG集ですから作画も重要な要素の一つになるわけですが、その点もクリアしている為、シナリオという土台と作画が相俟って実用性の高い作品になっている。

さて、お待たせしました。
本題に入らさせていただきます。

 

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本作は決して長尺というわけではないので、①~⑤の内のどれかが疎かになってしまう事は判然としている。

本作の流れは
Ⅰキャラ設定と世界観の説明
Ⅱ恋人関係になった後の描写(イチャラブ)
Ⅲ竿役の登場と接触
Ⅳヒロインの堕落・人格崩壊

これを見ると色々と簡略化されていることが分かるかと思う。本作はそれら瑕疵を作画で補っているような印象を受けた。寝取られモノとして物足りないと感じてしまうのも確か。しかし、短尺ながらも良く纏まっている。これだけの瑕疵があるにもかかわらず、実用性もある。その理由に「落差の演出」の秀逸さが挙げられる。

ヒロインの幼馴染が教師という設定で、イチャラブ描写から始まる。冒頭の5頁ほどは①に該当します。短尺なのでヒロインには教師の彼氏がいるという表面上の設定を認識させる程度にとどまります。
そこから竿男の登場と「学園内恋愛(不純異性交遊)の光景を捉えた写真」を材料に不義行為が始まるとここまでは割とスタンダードな流れ。

 

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特筆したいのは、ヒロインの内面描写。
自分の身に置かれた状況を淡々と解説する「作用感」は、快感に対する反応や表情に反して状況を冷静に分析するだけの「余裕がある」という事を認識させてくれます。

「私は何も考えない。できることはただ言われたことを淡々とこなし、約束の日まで耐え続ける事だけだ」

そして徐々に、男の手管によって開発された身体は次第に快楽に抗えなくなっていく。
しかしこの女は、最後まで自分の身に置かれた状況を淡々と解説しており、心中では冷静です。
私はてっきり「状況を冷静に分析できる」=「余裕がある」と思っていたんですが、どうやらそうでもなく、実のところ「浅ましく淫らな自分(心中も含めて)を俯瞰して静かに壊れていた」という心の摩耗を訴えていたわけです。目に見える形で淫らに堕落し、見えない処で静かに崩壊していく二重の演出。この絶望感の演出(落差の演出)は秀逸でした。

内面の秀逸性を滔々と語ったが、外面にも拘りがある。

 

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まずヒロインが堕落した描写。今までは強いるような体位での性交だったが、堕落して自ら性交を求める体位(騎乗位)で服従した。この描写がどうしようもなく「堕落」を意識させてくれた。

また、情事の際の構図も男の欲望の強さが滲み出ていて非常に良かった。
保健室での種付けプレスとベッドに並べられた使用済みコンドームの描写は特に良かった。

だが何というか、この作品を読んで尚のことⅠ~Ⅷを精緻に描いた作品を読んでみたいと思った。きっと化けると思うんだよなぁ…。

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