【同人レビュー】「二人の過去はままならない」(春待氷柱)

「二人の過去はままならない」レビュー・感想

二人の過去はままならない


春待氷柱のオリジナル同人誌「二人の過去はままならない」が配信されました。かつて恋人だった女の忘れ形見である娘を引き取り、もう一度やり直す百合物語。主人公は娘に恋人を求め、娘は主人公に母を求める共存関係です。ただいつもながら一癖あって・・・。すべてを知ったとき、主題の「二人の過去は”まま”ならない」がそういう意味だったのかと理解し、作者のクレバーさに鳥肌が立ちました。設定が非常によく練られています。前作「十二時の魔法使い」の感想でも書きましたが、ただの百合と思うなかれ。物語も併せて愉しめます。一つだけ言っておくと、今回はいつものようにシリアス一辺倒ではありません

もう一つ、忘れてならないのがハード百合を生み出し続ける貴重なサークルであること。百合作品と言えばソフトなイメージが強いですが、その中でもサークル春待氷柱はマニアックでハードなプレイが目白押し。手マンで潮吹き、クンニで連続絶頂は当たり前。百合の性癖が開花してもおかしくないほど実用的なおかずとなっています。しかも「ハード百合」と「読み物」の組み合わせが絶妙に噛み合ってる。物語に激しいセックスは必要不可欠だし、また逆も然り。ハード百合無くしてこの作品は成り立たない。「ハード百合」×「読み物」という異色の組み合わせを巧妙に成立させる作者の超絶技巧。素晴らしいの一言。素直に脱帽です。モノクロ漫画22ページです。

過去作はこちら


以下、物語の詳細になります。面白さが半減するので核心には触れていませんが、それでもネタバレを含みますのでご注意ください。



真夜中の寝室、人形を抱える年頃の寂しがり屋な娘は今日もママ(主人公)の下を訪れます。それはただの添い寝ではなく、身体を貪り合う夜伽の誘い。甘えん坊な娘を優しく受け止め、情熱的なディープキスを交わします。常軌を逸した光景も彼女達の中では当たり前の日常なのです。


「ママのおっぱい、吸ってもいい?」


娘の無邪気なお願いに大人然とした振る舞いで応える主人公でしたが、何十分も続く乳首責めにすっかり余裕を失い攻勢逆転。イけそうでイけないじれったさに頭の中で「早くイかせてほしい」としきりに懇願します。その声に応えるかのようにちっちゃな舌でクンニする小悪魔娘。待ち望んでいた感覚にようやく巡り合え、満たされたかと思いきや今度はイってもイっても終わらない絶頂地獄が待っています。

気持ち良いの連続に足をピン立ちさせながらアクメし、夥しい潮を迸らせる。主人公の情けない姿を見て小悪魔的な笑みを浮かべる娘にゾクゾクさせられました。


もちろんやられっぱなしと言うわけではなく、ママにおいたした悪い子にはお仕置きが待っています。指を唾液で濡らし、一気に挿入すると容赦ない手マンで責め立て潮吹きアクメ。意趣返しと言わんばかりのクンニで連続絶頂。破廉恥な情操教育で小悪魔な娘を躾けます

その後もイかしイかされつつ攻守逆転しながら身体を貪り合い、高みを目指して上り詰めていきます。


主人公をママと呼ぶ娘、娘をかつての恋人の名で呼ぶ主人公。互いに共依存の関係ですが、内心ではどうやらそうでもなく。本当はただ普通に・・・。だからこそ「ままならない」なのです。


不穏な空気で如何にもモヤモヤしそうな読後感かと思いきや、オチがオチだけに爽快感のある読後感でした。個人的には最高の終わり方だと思ってます。そして、だからこそエロが際立っていました。共依存関係よりも何倍も良かったです。

具体的に説明できないのが口惜しい。多分これだけじゃ全然伝わらないと思うので、気になる方は手に取ってみてください。

二人の過去はままならない
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